歴史的なバブル崩壊
1886年12月から1991年12月まで続いたバブルが崩壊したことにより、1991年から2003年の間に日本の資産がなんと1389兆円消滅したのです。日本国内の株や土地の損失額は、家計部門では623兆円、企業466兆円、金融機関89兆円、一般政府189兆円、その他など巨額な金額となり、株や土地の含み益を元手に再投資していた、株式市場や土地価格は壊滅的打撃を受け、直接には騰貴に手を染めていない一般個人の貴重な財産は大幅に減少したのでした。
為替デーラーの仲間でも、バブルの不動産価格の高騰にうまく乗り、東京近郊でマンションを幾つも購入し、それを担保に金融機関から融資を受け、他の不動産に投資し膨大な利益を得て、頻繁に銀座のクラブへ通っていた人が何人いましたが、多くはバブルにより道を外し、バブルの崩壊で含み益を吐き出し、中には損失を抱え行方不明のも何人かいました。
相場観が悪いとでも言うのか、運命とでも言うのか、私も1990年に東京近郊で土地を購入し家を新築しました。なかなか良い物件が無く、あっても抽選とかで購入ができない時期が1年ほど続き、その間に土地の坪単価は70万円、80万円、ついには100万円まで上昇、ようやくそこで取引が成立できたのですが、まさにバブル崩壊直前のことです。ちなみに現在の坪単価は半分以下の悲惨な状況です。
残念ながら、今現在も同じ場所に住み、不良債権を抱えながら、住宅ローンの返済を行っていますが、ピーク当時、不動産の売却を進めてくれる友人がいました。Mr.Tで、彼はシンガポール人で、私が為替取引を学んだ先生です。為替取引は年齢に関係なく、当時は日本以外の国では珍しいことではありませんでしたが、彼は当時25歳の若さで大手米銀のシンガポール支店で国際金融業務の最高責任者という要職を務めていました。その後退社し、個人のファンドマネジャーとして、インドネシア富豪の資金運用を行い、当時個人では購入することが難しいシンガポールで一戸建ての大邸宅を購入し、現在も活躍しています。
1990年夏のことです、彼は電話で「俺は全ての不動産を売却して、アパートを借りることにするよ、君も早く不動産を売却したほういいよ」とアドバイスを受けました。さっそく家族会議を招集し、「長い間住むのだから、多少下がってもいいじゃないの」で売却は中止に決着、人生の中で本当に悔やまれる選択となりました。
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